被災地支援事業

東日本大震被災者支援事業 14団体に総額1775万円を助成(2016年06月)

 東日本大震災の被災3県で被災者支援の活動をしている団体や福祉施設を対象にした2016年度の助成事業がこのほど決まり、14団体に総額1775万円を助成しました。事業団のホームページのほか、ふくしま連携復興センター加盟の団体などに応募を呼びかけたところ、62件の申し込みがあり、地域バランスなども考慮して、岩手県で4件、宮城県で4件、福島県で6件を選びました。

 岩手県釜石市のNPO法人釜石市身体障害者協議会が運営する釜石市福祉作業所は、利用者送迎に使う四輪駆動車の購入を希望したため、車両代金294万円のうち250万円を助成しました。同作業所では部品組み立てなどの作業に従事する利用者33人を車両5台で送迎していますが、震災後は高台の仮設住宅などに住む人も増え、冬季は凍結した坂道の運転は危険であるうえ、うち3台は軽自動車で、登りきれない場合もあり、四輪駆動車の購入を希望していました。6月21日に作業所に届いた車両=写真下=は助手席がスライドして車いす利用者にも便利な仕様になっており、長谷川忠久所長(75)は「この車なら、安心して利用者の送迎が出来ます。四輪駆動車は値段も高く、助成はありがたいです」と話していました。

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 同県大船渡市に本部を置く社会福祉法人大洋会は、陸前高田市にある作業所「青松館せせらぎ」で使用している軍手の織機2台分の購入代金250万円を要望したため、200万円を助成しました。同作業所では10台ある織機のうち、多くが老朽化しており、たびたび糸が切れて作業が中断していました。新たに購入した織機=写真下=は手袋のサイズなどを入力すると全自動で縫い上げる最新式で、館長の米田智さん(51)は「作業の中断がなくなり、職員も余裕も持って仕事ができるようになりました。助かります」と話していました。

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 このほかの支援団体、支援内容、助成額は次の通り
【岩手県】サンガ岩手(盛岡市)避難者の孤立防止のために設けた大槌町内の工房内でこころのケアの専門家を配置する費用のほか、もの作り教室等の交流活動費=50万円▽ほまれの会(一関市)障害者の活動拠点となる事業所内で使うパソコンなどの備品購入費=100万円
 

【宮城県】キッズドア(仙台市)南三陸町立志津川中学校の生徒を対象とした放課後学習会の講師送迎用車両の維持費=50万円▽BIG UP(石巻市)共働きやひとり親家庭の子どもたち支援のために開設する「子供食堂」の食器棚や厨房用品購入費=100万円▽海べの森をつくろう会(気仙沼市)運営するコミュニティ果樹園の交流場の水道設備や排水工事費=120万円▽仙台傾聴の会(名取市)ボランティアのスキルアップのためのパソコン、プリンター購入費=100万円


【福島県】青空保育たけの子(福島市)放射能の影響を避けるために山形県米沢市内に設けた移動保育園のトイレ増設と保育室拡張工事費=200万円▽いいざかサポーターズクラブ(同)子どもが自由に外遊びが出来る移動プレイパークで使用するおもちゃなどの運搬車両購入費=200万円▽しんぐるまざあず・ふぉーらむ・福島(郡山市) 被災者の心のケアや孤立解消につなげようと開催している会津若松市内での農業体験のための車両リース代と施設使用料など=200万円▽いわき自立生活センター(いわき市)運営する作業所内で使用する業務用乾燥機の購入費=80万円▽相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会(相馬市) 障害者をサポートするボランティアの養成講座開催費=70万円▽コミュニティちゃばたけ(川俣町)空き店舗を利用したサロンのリフォーム代と備品購入費=55万円