被災地支援事業

宮城県気仙沼市の母子支援団体に480万円を助成(2015年09月)

 宮城県気仙沼市で育児と母親の就労支援活動をしているNPO法人「ピースジャム」(佐藤賢代表)に、480万円を助成しました。

 ピースジャムは、育児と母親の就労支援を主目的に、岩手県一関市に隣接する市内西部の山間に設けた工房で野菜ジャムや縫製品を製造・販売しています。工房内には、キッズルームや授乳室、地域住民の交流拠点となるカフェもあり、地域の母親9人が育児を共にしながら働く一方、子育てサロンや地域交流会を定期的に開いています。


 震災で多くの公園や施設が失われた市内には、子どもの遊び場や親同士の交流の場が極端に少なく、対応策としてピースジャムは、工房敷地内に約1000平方㍍の広場やツリーハウスを整備し、子どもだけでなく、親、高齢者、障害者などが集い交流できる場として、地域に開放する予定です。しかし、工房建設などで運営資金が底を突いたため、当事業団に相談があり、遊具購入費180万円と、佐藤代表を含む運営スタッフ2人の年間人件費300万円の助成を決めました。


 ブランコなどの遊具が設置された広場は9月に完成し、工房で働く人たちのお子さんや近くの親子連れでにぎわっています。「近所に遊び場がないので、来ました」「これだけの遊具がそろった公園がないから、魅力的」などの声が出ていたそうです。
 市内でバーを経営していた佐藤代表は、集まった仲間とともに震災翌日から、赤ちゃんと母親への物資支援とニーズ調査を通じた母子支援活動を始めました。避難所で赤ちゃんのミルクや紙おむつなどを確保できない若い母親たちの窮状を目の当たりにしたのがきっかけでした。2011年9月からは子育て中の母親たちとジャム製造始めたほか、2012年2月からは縫製事業も加え、イベントでの販売や販路開拓に取り組んでいます。


 佐藤代表は「今回の助成がなければ、運営停止に追い込まれかねなかった。今年末までには事業を黒字化し、2016年度以降は自主財源のみで地元に根付いたきめ細かな活動を継続できるように全力を挙げたい」と意気込んでいます。

  
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     9月に完成したばかりの広場                ジャム製造に取り組む佐藤代表(右)ら