こどもの福祉 / 被災地支援事業

復興支援奨学金 募集最後の5期生に被災地の6人内定(2016年10月)

 東日本大震災で被災し、進学が経済的に困難になった高校生を支援する「読売光と愛・復興支援大学等奨学金」(読売新聞社後援、ウエルシア薬局協賛)の第5期奨学生に、6人が内定しました。在籍する高校別では、岩手県が3人(宮古市、大船渡市)、宮城県が3人(仙台市、石巻市、南三陸町)、男女は男性2人、女性4人でした。
6人は、宮城、岩手両県にある大学や専門学校を志望しており、来春の進学後、毎月5万円(返済不要)が卒業まで支給されます。卒業後は、中学教諭(体育)、建設会社の設計士、小学校教諭、幼稚園教諭、パティシエ、医療事務の仕事をそれぞれ目指し、被災地の復興に寄与・貢献したいと考えています。
 募集最後となる今回は、岩手、宮城両県の17人から応募がありました。当初5人程度の内定を想定していましたが、2年制の専門学校を志望している生徒が2人いたため、内定者を増やしました。来年度以降、募集はありませんが、来春入学する奨学生への支給は4年間続きます。多くの被災生徒に奨学金が支給できるよう寄付にご協力をお願いします。支給には読売新聞「大学の実力」取材班の協力も得ています。


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 内定者で、岩手県下閉伊郡内から同県宮古市内の高校に通う女子生徒の自宅は津波のために流出し、生徒は仮設住宅で3年間暮らした経験があります。将来は、製菓の専門学校に進学してパティシエとなり、地元でケーキ屋を開くのが目標です。生徒が暮らす町には商店街で一番人気のケーキ屋がありましたが、被災してなくなり、地元にケーキ屋が一軒もないそうです。そのケーキ屋にはいつも大勢の人が集まり、地域の交流の場所にもなっていました。生徒は地元が少しずつ復興はしているものの、商店街にはかつての活気がなく、若い人が働く姿が見られないと常々感じており、自分がケーキ屋を開くことで少しでも商店街に活気を取り戻したいと願っています。応募作文では「被災地はいつまでも被災地ではいられません。自分たちの力で、一歩一歩進んでいくためにも、まずは復興のために、町が活性化するように、いろいろな種類の店を開くことも必要だと考えます」と決意を語ってくれました。

 復興支援に取り組む1期生からボールペン届く

 1期生で、岩手県立大学に通う福士成佳さんから、事業団におしゃれなボールペン=写真=が届きました。2年生から所属している学内の復興支援団体「しまもぐプロジェクト」が1本200円で販売しているもので、収益の一部は被災地に寄付されます。ペン奨学生.jpg福士さんは副代表として、蛍光ペンの開発に取り組んでいるそうで、10月末の学園祭で販売が始まったそうです。同封の近況報告には「残り半年、悔いのないように様々なことに取り組みたい」と意欲を見せていました。福士さんは岩手県内の自治体への就職が決まりました。