事業報告

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福祉文化賞


福祉文化賞の創設

 だれもが笑顔で暮らせる社会をめざし、21世紀にふさわしい福祉事業に取り組んでいる個人や団体を奨励しようと、読売光と愛の事業団と読売新聞社では、2003年に福祉文化賞を設けました。障害やハンデを持つ人たちも、健常者と共に地域社会の一員として楽しく生活できる。そんな心豊かな福祉文化を創造し、発展させていく担い手となる「有望新人」の発掘をねらいとしています。

主催 読売光と愛の事業団 読売新聞社

後援 厚生労働省 日本福祉文化学会

写真:読売福祉文化賞のロゴマーク 世界中に幸せの種がまかれ、それが地域のあちこちで 芽吹くことを願って生まれたマークです


読売福祉文化賞2008年 3団体が受賞

 読売福祉文化賞2008年の受賞者が決まりました。応募41件の中から選ばれたのは、障害児らの体操教室を主宰するNPO「スマイルクラブ」(千葉県柏市)、福祉施設とNPOが協力、廃食油をバイオ燃料に再生している鳥取県米子市の「エコパートナー」グループ、「源氏物語」全巻を英字点訳した東京都世田谷区のボランティア団体「紫会」の3団体です。活動奨励金として各100万円が贈られます。地味ながら着実に笑顔を広げている草の根の活動を紹介します。  


◇スポーツNPO スマイルクラブ(千葉県柏市)

 障害を持つ子どもが学校体育の授業についていくのは大変で、見ているだけになってしまいがち。母親グループの要請で、そうした子どもたちを対象にした「運動が苦手な子の教室」を98年から始めました。子どもの個性に合わせた根気強い指導が評価され、現在では千葉県柏市を中心に、茨城県、大阪府の計10か所で夜間や日曜日に教室を開催しています。

 このほか、幼稚園児からお年寄りまでの教室、各種のスポーツ大会なども開催し、だれもが笑顔で参加でき、心地よい汗を流せる総合型地域スポーツクラブに発展しつつあります。中国やタイなどとの交流事業にも着手しています。

写真:子供たちの元気を引き出す「スマイル」の体操教室
写真キャプション子供たちの元気を引き出す「スマイル」の体操教室

 
◇「エコパートナー」グループ (鳥取県米子市) 

 鳥取県米子市の障害者福祉施設「吾亦紅(われもこう)」、「もみの木園」の利用者のみなさんが、地元の環境NPO法人「エコパートナーとっとり」の指導で、廃食油を飲食店などから回収し、施設内の作業場でバイオディーゼル燃料(BDF)に精製しています。

 「廃食油は海や川を汚す一番の厄介者。再利用が障害者の社会参加や収入アップにつながれば一石二鳥」との発想から始まりました。吾亦紅の角喜美江・施設長は「外回りで皆さんに声をかけてもらうのが、利用者の何よりの楽しみで、みんなの生活にも積極性が出てきました」と話しています。事業を通じ、地域に障害者理解、支援の輪を広げることも大きな課題にしています。

写真:向井理事の指導でBDFの精製をする吾亦紅のみなさん
写真キャプション向井理事の指導でBDFの精製をする吾亦紅のみなさん

◇ボランティア団体 紫会 (東京都世田谷区) 

 世界最古の長編小説とされる「源氏物語」が制作されてからちょうど千年紀に当たる今年2008年の7月に、全39巻、4400ページに及ぶ英語版点字翻訳を完成させ、海外の視覚障害者が紫式部の世界を堪能できるようにしました。メンバーは、湊忠子、忽那(くつな)幸子、波多野純子、内古閑(うちこが)昌子、浅輪晶子さんの5人の主婦で、10〜40年の外国語翻訳暦を持つベテラン奉仕者です。

 点訳本は、米議会図書館や日本点字図書館に寄贈されました。国内ではインターネット上で無料公開され、各地の点字図書館からもアクセスできるようになり、開始1か月で十数回もダウンロードされたそうです。

写真:点字を点検する(左から)浅輪、波多野、内古閑、湊、忽那のみなさん 
写真キャプション点字を点検する(左から)浅輪、波多野、内古閑、湊、忽那のみなさん


歴代受賞者のリスト(敬称略)

第1回(2003年度)受賞者
大 賞
奨励賞

第2回(2004年度)受賞者
大 賞
奨励賞

第3回(2005年度)受賞者
大 賞
奨励賞

第4回(2006年度)受賞者
大 賞
奨励賞

第5回(2007年度)受賞者
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