事業報告

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読売福祉文化賞


第14回読売福祉文化賞 受賞候補を募集

 

   読売新聞社と読売光と愛の事業団は、21世紀にふさわしい福祉活動に取り組んでいる団体などを顕彰する「第14回読売福祉文化賞」の受賞候補を募集します。福祉全般を対象とする「一般部門」と、豊かで活力のある長寿社会を目指して高齢者を支援する活動を対象とする「高齢者福祉部門」の2部門に分けて受け付けます。一般部門3件、高齢者福祉部門3件に活動支援金として各100万円を贈ります。締め切りは、9月30日(消印有効)。後援=厚生労働省ほか。

 募集要項はこちらから

 申請書はこちらから

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(2016年07月)

読売福祉文化賞とは

 だれもが笑顔で暮らせる社会をめざし、21世紀にふさわしい福祉事業に取り組んでいる個人や団体を奨励しようと、読売光と愛の事業団と読売新聞社 では、2003年に福祉文化賞を設けました。障害やハンデを持つ人たちも、健常者と共に地域社会の一員として楽しく生活できる。そんな心豊かな福祉文化を 創造し、発展させていく担い手となる「有望新人」の発掘をねらいとしています。
 さらに2010年からは、高齢者を支援する福祉活動を応援する部門を追加し、障害者福祉を中心に福祉全般を対象とする「一般部門」と、「高齢者部門」の二部に分けて、顕彰を行っています。

主催 読売光と愛の事業団 読売新聞社

後援 厚生労働省 日本福祉文化学会

 

写真:読売福祉文化賞のロゴマーク 世界中に幸せの種がまかれ、それが地域のあちこちで芽吹くことを願って生まれたマークです


 


読売福祉文化賞2015年 受賞6団体を表彰

  新しい時代にふさわしい福祉活動を実践している団体などを顕彰する「読売福祉文化賞2015年」(読売新聞社、読売光と愛の事業団主催)の受賞6団体が決まり、12月8日に読売新聞東京本社で贈呈式が行われました。各団体の代表者らにトロフィーと活動支援金として100万円が贈られました。読売新聞の記事をもとに受賞団体の活動内容を紹介します。

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                                                                   記念のトロフィーを手にする受賞団体代表者ら

【一般部門】

「飛んでけ!車いす」の会 (札幌市)

中古の車いすを新品同様に整備し、旅行者などの手荷物として発展途上国の障害者に届けるボランティア活動を続けています。設立から17年で、届けた先はアジアやアフリカなどの79か国、台数は約2500台にも上ります。1997年、現事務局長の吉田三千代さん(66)はバングラデシュのスラム街を訪れ、車いすが無く遠出が出来ない障害者が大勢いることを知りました。

 一方、日本では中古の車いすが余っていました。手荷物として飛行機にW.JPG
持ち込めば無料で運べると知り、活動を発案。
98年に会を設立しました。

 車いすは、壊れたり病気やけがが治って不要となったりしたものを
病院や老人ホームなどから収集。車いすを求める人の写真などを参考に、体に合うものを選んで整備します。整備や事務のスタッフ=写真=、資金を援助する会員など約250人が活動を支えています。


 整備スタッフの1人の春日佳和さん
(75)は「安心して使ってもらいたい一心で直した車いすの活躍はこの上なくうれしい」と話しています。吉田さんは「家族と一緒に食事できたり、庭に出られるようになったりと、喜びの声を聞く度にうれしい。運ぶだけではなく、壊れても使えるように整備方法も伝えていきたい」と意欲をみせています。

                                 


 「ことばの道案内」 (東京都北区)

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 視覚障害者向けに駅やバス停から公共施設などへの道順を言葉で説明し、音声をウェブサイトで公開しています。都内を中心に約50人が活動
し、13年間で2000ルート以上を作りました。古矢利夫理事長(67)=写真右手前=は「地道な活動を評価していただいたことがうれしい」と喜びます。


 視覚障害のあるメンバーと一緒に、実際に点字ブロックをたどって目的地を目指しながら
案内ルートを作成しました。目的地の方角や距離、点字ブロックの敷設状況のほか、障害物の有無などの参考情報も録音します。事前に聞けば、道のりをイメージしやすいといいます。

 古矢理事長は40歳代の頃、病気で失明しました。一人で外出できず落ち込んでいましたが、「頭の中に地図を描ければ一人でも歩けるのでは」と音声案内を思いつき、2002年にボランティア仲間らと団体を設立しました。

  

 今年度からは、北区内で点字ブロックの敷設距離を調べたり、磨耗や破損がないかなどを確認したりする活動も始めました。区に結果を報告し、改善してもらうつもりです。古矢理事長は「一人で外出できたことで自信を持ち、就職につながった人もいます。視覚障害者の社会参加のために活動を続けていきます」と話します。

 

 

「ぷかぷか」 (横浜市緑区) 


  一般の人たちが障害者と出会い、彼らの魅力に触れてほしいと、特別支援学校に30年ほど勤務した理事長の高崎明さん(66)が、2010年に創設。パン屋、総菜屋、アートショップ、カフェの四つの就労支援施設に40人弱が働いています。
 
 パン屋で仕事中、ずっと歌っている利用者がいます。歌声は店のBGMのようになっており、国産小麦と天然酵母を使用し、具材にもこだわったパンとともに人気だ。カフェでは、「おいしかった」というお客さんの言葉に反応し、厨房から顔を出して「おいしいかい」と声をかけた利用者も。接客マニュアルからは逸脱しているが、ありのままの姿で働き、笑顔が絶えずぬくもりのある店舗は、地域社会にとって"癒される"大切な場所になっています。
 
 昨年11月には利用者と地域の人たちが半年かけて準備した芝居を上演。来年2月に横浜市で谷川俊太郎さんの詩「生きる」をモデルに創作した芝居を発表するため、月1回の練習に励んでいます。高崎さんは「障害者と街の人たちの出会いは、お互いの心、ひいては街そのものを豊かにする。社会的弱者が生きやすい社会は誰にとっても生きやすい社会です」と話します。

                                                                                                 
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        理事長の高崎さん(左端)

 

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                                創作芝居の発表に向けて練習に励む利用者と地域の人たち
 

【高齢者福祉部門】

「福祉劇団 鶴亀」 (宮城県柴田町)
                       
 
 ケアマネージャー、ショートステイなどカタカナが多い介護用語。分かりにくいと困惑する高齢者に演劇で理解してもらおうと、1991年に結成しました。東北地方を中心にこれまで330回以上の公演を重ねています。

 代表作「今 とのさま介護中」は、顔を白く塗った殿様が、介護保険の訪問調査を受ける場面を紹介。「耳は聞こえますか」と問われて「悪口だけはよく聞こえる」、「目は見えますか」との質問には「最近、奥方がきれいに見えるようになった」と答えるなどユーモアたっぷり。 

 台本も手がける監督の加茂紀代子さん(77)は「お客さんに心の底から笑ってもらいたい」と話します。車いすを「近代的なかご」と呼ぶことなど時代劇にすることで、実際に介護をしている人にも、日常から離れて楽しんでもらえるようにしています。 

 メンバーは64~85歳の21人。普段は町内の介護施設などでボランティアをしています。1時間にわたる劇でセリフを忘れてしまうこともありますが、客を巻き込んだとっさのアドリブが人気です。加茂さんは「今後は地元の学生たちとも協力し、閉じこもりがちなお年寄りに元気になってもらえる劇を作りたい」と話しています。

 

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                                      「今 とのさま介護中」の公演

 

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                                      劇団特製のはっぴを着て受賞を喜ぶメンバー


「神戸定住外国人支援センター」 (神戸市長田区)

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 外国人高齢者も安心して生活できるようにと、2005年、在日コリアンらを受け入れるデイサービスセンターを開設しました。利用者は朝鮮半島に伝わる打楽器「チャング」の音色に合わせて体操し、掲示物にはハングルも。大半が在日コリアンだが、帰国した中国残留邦人やベトナム人、日本人もおり、スタッフを交えて様々な言語が飛び交う。 

 理事長の金宣吉(キムソンギル)さん(52)=写真右=は「異文化で育った高齢者をケアする取り組みは以前、ほとんどなかった」と振り返ります。1995年の阪神大震災後、ボランティアで川崎市から故郷にかけつけた金さんは、自宅を失って各地に転居した在日コリアン1世たちが「1日中、誰とも会わない」と孤立する姿を目の当たりにしました。日本語の読み書きができない人も多く、新たな環境に溶け込むことに苦しんでいました。そこで、99年から在日コリアンが集う会を毎週開き、参加者の高齢化に伴って介護事業を開始。今ではグループホームや小規模多機能型居宅介護の事業所も運営し、国籍を限らず受け入れています。

 金さんは「多民族の人を多民族の人で支えるのが21世紀型の高齢者支援。その価値を多くの人に知ってもらいたい」と願っています。

                                              
                                                                                                                       

「中西ヘルスポイント実行委員会」 (島根県益田市)

 益田市中西地区で2011年12月、公民館活動などに参加するとポイントがたまり、地域の朝市などで使える割引券と交換できる仕組み「中西ヘルスポイント制度」を始めました。

 同地区は中山間地域にあり、高齢化率は36.8%。中西公民館が中心となり、高齢者にグラウンドゴルフやパソコン教室など公民館の催しに参加し、健康維持などにつなげてもらおうと始めた。生きがいにもなるだろうと、高齢者自身が育てた農産物などが並ぶ朝市を盛り上げるのも狙いです。

 教室や朝市に参加すると、毎回ポイントカードにポイントに1ポイントが与えられ、10ポイントたまると400円分の割引券と交換できます。老人会の会員には2倍のポイントを付け、加入を促します。

 朝市の売り上げの一部を財源に充てています。近隣の温泉施設などでも使用でき、これまでに約2100枚の割引券が発行される好評ぶりです。今年3月には高齢者がポイントを活用して草刈りや墓掃除などを依頼できるサービスにも着手しました。

 同公民館の豊田忠作館長(65)は「将来は通院や買い物対策にもつなげたい。独り暮らしの高齢者でも安心して地元で暮らせる仕組みにしたい」と意気込んでいます。

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 割引券で買い物をする高齢者

 

 

 



 
 

 

 

                                                               

(2015年12月)

読売福祉文化賞2015年の候補募集、締め切る

 読売新聞社と読売光と愛の事業団は、21世紀にふさわしい福祉活動に取り組んでいる団体などを顕彰する「第13回読売福祉文化賞」(厚生労働省ほか後援)の受賞候補募集を9月末で締め切りました。福祉全般を対象とする「一般部門」と、豊かで活力のある長寿社会を目指して、高齢者を支援する活動を対象とする「高齢者福祉部門」の2部門に分けて受け付けました。

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【表彰部門】
 一般部門      3件:トロフィーと副賞(活動支援金)各100万円
 高齢者福祉部門 3件:トロフィーと副賞(活動支援金)各100万円

【対 象】
1 公益性ある創造的な事業で、ハンディを持つ方や地域の人々に元気を与え、ネットワークを広げている
2 個人または団体が生き生きとした活動の場を持てる支援や企画を実践している
3 福祉の現場において、多様な文化の向上に尽くしている
4 明確なテーマを持って、目覚しい実績をあげ、将来も継続、発展が期待できる

【応募方法】
 申請書に必要事項を記入し、 
 〒100-8055(住所不要)  読売光と愛の事業団・読売福祉文化賞係へ郵送してください
  
 ・応募要項はこちらをご覧ください
 ・申請書はこちらからダウンロードし、必要事項を入力してください

【締め切り】2015年9月30日(当日消印有効)

【選考方法】当事業団が委嘱する選考委員会で選考・決定します

【賞の発表】2015年12月に読売新聞紙上や事業団ホームページで発表し、表彰式を行う予定です

【その他】
・応募いただいた活動内容について、事業団より問い合わせさせていただく場合があります
・受賞者の団体名・お名前、活動内容は、印刷物やホームページなどで公表させていただきます

【問い合わせ】
 読売光と愛の事業団・読売福祉文化賞事務局(電話03-3217-3473)

 

(2015年10月)

読売福祉文化賞2014年の受賞6団体を表彰

  新しい時代にふさわしい福祉活動を実践している団体などを顕彰する「読売福祉文化賞2014年」(読売新聞社、読売光と愛の事業団主催)の受賞6団体が決まり、12月5日に読売新聞東京本社で表彰式が行われました=写真=。各団体の代表者らにトロフィーと活動支援金として100万円が贈られました。受賞団体の活動内容を紹介します。


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【一般部門】 

NPO法人「エスニコ」 (札幌市)

 医療通訳ボランティアを養成・派遣したり、英語や中国語、韓国語など八つの言葉の訳語をつけた問診票を作ったりして、外国人の医療支援に取り組んでいます。メンバーは、医師や看護師、外国人留学生など約120人。2001年から活動しています。


 代表理事の芦田科子さん(61)は「知人の中国人が入院する時、病院で意思疎通できるかどうか不安を抱いていたのを見てから、医療現場での支援を通して、外国人住民と互いの文化を理解し合うよう努めてきた」と振り返ります。12年に札幌弁護士会の「人権賞」と北海道地域活動振興協会の「功労賞」を受賞するなど、その活動は地域で高く評価されています。

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 「外国で暮らした自分の経験から、症状や要望を外国語で伝える難しさや、病気になった時の不安はよくわかる」と話すのは、メンバーで看護師の金沢絵里さん(37)。米国で約4年半間暮らした経験から、活動に参加しました。夜、仕事帰りに集まり、外国人留学生から英語を教わったり=写真=、検査を受ける外国人に通訳したりしています。
 

 芦田代表は「地道な活動が評価されて良かった。培ったノウハウを生かし、医療現場で役立つ多言語の用語集を作ることも考えています」と意欲を見せています。


 

 

 

 NPO法人「モンキーマジック」 (東京都武蔵野市)
 
 代表の小林幸一郎さん(46)は、28歳で目の病気を患い、徐々に視力を失いながらもクライミングを続けてきました。障害者の世界大会での優勝経験もあります。「自分の経験を生かし、多くの視覚障害者にクライミングの楽しさを伝えたい」と、視覚障害者向けのクライミングスクールなどを始め、2005年にはNPO法人を設立しました。
 

 12年4月からは、東京・高田馬場の人工壁で月1回、月曜夜に「マンデーマジック」というイベントを開催しています。障害者が健常者と組んで、ホールドと呼ばれる突起を使って登ります。「12時、近め、サイド(横から)」とホールドの方向や距離、形を知らせてもらい、登り方は障害者が自ら考えます。
 
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 口コミで広がり、毎回45人の定員は満員に。参加者は学生から50歳代までと幅広く、毎回参加する全盲の志賀信明さん(55)(埼玉県入間市)=写真、左=は「壁を登るという目標に向かい、一緒になって楽しめるのが魅力」と打ち明けます。
 

 土曜夜の「サタデーマジック」も今年6月から茨城県つくば市で始めました。小林さんは「一緒に遊べば、自然に理解し合える。つながりの輪が広がっていくのがうれしい」と話しています。



 

 

 

 「がん 心のケアの会」 (名古屋市)

 がん患者や家族が抱える悩みに耳を傾ける「がん心のケアほっとライン」(052・836・7565)を2000年5月に開設しました。

 アパートの一室に電話を置き、毎週木・金曜の午前10時~午後4時、ボランティアの聴き手2人以上が待機します。今年は4回目の聴き手養成講座を開催。新たに10人がボランティア登録し、現在は13人が活動しています。これまで受けた相談は約2300件に上ります。
 

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 乳がんの経験もある代表の毛利祐子さん(74)は「命に関わる重い話なので、相談者に寄り添い、襟を正して聴いています」と話しています。米国での研究成果を翻訳したことなどから、患者や家族には誰かに話を聴いてほしいという要望があるとの思いを強くしました。「言いたいことをありのままに受け入れることが大切」。互いに名乗らず、匿名性を担保することで、周囲には言えない「本音」が話せるといいます。


 最初は、「絶望のどん底。死にたい」と話していましたが、本音を話し続け、3年後には「今は幸せ」と語るようになった人もいました。

 毛利さんは「がん患者には心のケアが必要なことを、もっと知ってほしい」と訴えています。

 

 

 

 【高齢者福祉部門】

 「網地島(あじしま)ふるさと楽好(がっこう)」 (宮城県石巻市)

 牡鹿半島の先端近くに浮かぶ網地島に、仙台市の児童養護施設で暮らす子供たちを招き、豊かな自然の中での生活を体験してもらっています。

 先生は島の漁師や主婦たち。岩と岩の隙間に、竹に針のついた糸を垂らす伝統漁法でアイナメやメバルを釣ったり=写真=、シーカヤックに乗ったりと、未知の体験に子供たちは目を輝かせて喜びます。
 

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高齢化が進み、子供の姿が少なくなった島を活性化させたい――。そんな思いを抱いた代表の桶谷敦さん(74)を中心に2007年、仙台市内4つの児童養護施設の子供たちを島に呼ぶ活動を始めました。東日本大震災で中止になった11年を除き、毎夏、約40人の子供を招いています。当初は「静かに暮らしたい」などと反発する島民もいましたが、子供たちの元気な姿を見るうちに変わっていったといいます。
 

 今では、海を一望できる山に登りやすいように道を広げたり、流しそうめん大会を開いたりと、子どもたちが楽しめる島にするためのアイデアを出し合い、実行するまでになりました。桶谷さんは「島民が島のことを考え、活動するようになった。何より自分たちが楽しい」と話しています。

 

 

 

「淞北台(しょうほくだい)いきいきライフを推進する会」 (松江市)

 松江市北部の高台に造成された淞北台団地の住民で結成し、2001年4月に活動を始めました。分譲の始まった1967年頃に競って入居した30~40歳代が、今では70、80歳代となりました。坂の上り下りが大変で出歩くことも減ってきました。

 高齢化の進む地域で、自治会として「何ができるか」を模索。議論を重ねた末、中長期的な課題に取り組もうと組織したのが、推進する会でした。短期間で役員の交代する自治会では担いにくい高齢者福祉事業を分担する目的でした。

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会が取り組む3本柱は、①生きがいづくり②要援護者への支援③外部福祉団体との連携です。生きがいづくりとして、「男の料理教室」=写真=や「手わるさ(手芸)の会」など18種の趣味教室・同好会への参加を呼びかけます。医療・介護をテーマにした健康講座も好評だということです。一人暮らしのお年寄りの交流会も企画し、安否確認にも乗り出しました。さらに、外部の福祉団体と協力し、草取りや庭の手入れなど、個人個人のニーズにも応えています。

 高橋博会長(81)は、「超高齢化社会を迎える今、ここからが正念場。安心して、元気に楽しく生き抜くための仕組みを考えたい」と話しています。
 


 

 

 

 NPO法人「いきいき百歳応援団」 (高知市)

 高知市の高知大神宮に11月中旬、32人が集まりました。うち80歳以上が26人。体力に合わせて220グラムの重りを数個、腕や足に巻き、腕を曲げ伸ばしたり、いすを支えに立って足を上げたり。準備・整理体操を含め40分かけて体を動かしました=写真=。 

 101歳で、8年間参加している東條松枝さんは「皆に会うのが楽しみだし、来るのが習慣になっている。体が動くうちは頑張らないとね」と背筋を伸ばしました。 F14kouchi.JPG

  介護予防を目的に、高知市で2002年に始まった「いきいき百歳体操」。今では市内315か所で参加約7000人、全国では1500か所に広がりました。 週に1、2回集まり、おしゃべりを楽しみながら体操をします。連絡なしに欠席した人を心配した仲間が、家で倒れているのを見つけ、命が助かったこともあるといいます。高齢者を見守る役割も果たしています。 活動の活性化と継続を目的に、11年に設立されたのが応援団です。

会場ごとに異なる活動ぶりや元気な人を紹介する「いきいき百歳新聞」を年3回、1 万3000部を第5号まで発行しました。


  応援団理事の池田千鳥さん(74)は「休まずに来る人も多い。どんどん活動が広がって、みんな笑顔で楽しんで健康を維持できれば」と話しています。
 

(2014年12月)

読売福祉文化賞2013年の受賞者

 新しい時代にふさわしい福祉活動を実践している団体などを顕彰する「読売福祉文化賞2013年」の受賞者が決まりました。東京でのオリンピック・パラリンピック開催が決まった今年は、一般部門で脳性まひ児によるサッカーの支援活動をしている「NPO法人CPサッカー&ライフ エスペランサ」(川崎市)など3団体が決まり、高齢者福祉部門では、高齢者や障害者が安心して楽しい旅行や外出が出来るように介助活動をしている東京都内のNPO法人など3団体が選ばれました。贈呈式は12月6日に行われ、各団体には活動支援金として100万円が贈られました。受賞団体の活動を紹介します。

 【一般福祉部門】

NPO法人「CPサッカー&ライフ エスペランサ」
(川崎市)

 秋晴れの空が広がった11月17日、横浜市青葉区のフットサルコートで、脳性まひなどの障害者を対象にしたサッカー教室が開かれました。
小学生の部に参加した児童たちは、コーチ役のフットサルの元Fリーガーからボールを奪い取ろうと、元気いっぱいに動きます。
参加した東京都中野区の小学5年本中野雅君(11)は「東京パラリンピックに出場するのが夢」と目を輝かせました。
運営する「CPサッカー&ライフ エスペランサ」(川崎市)は、パラリンピック正式種目の脳性まひ者7人制サッカー(CPサッカー)の普及と強化を目指し、2002年に発足。07年から参加対象を子どもまで拡大し、12年9月にNPO法人化しました。
 参加者は首都圏を中心とした7歳~40歳代の50人。普段は月1、2回、日曜に横浜市や川崎市で練習。年に6回、元Fリーガーらを招いたサッカー教室を開催しています。
 目的はサッカーを通じて体力増進や自立性、協調性、チャレンジ精神を育むことです。12年11月には韓国障害者サッカー団体と交流協定を結び、交流試合も開催しています。代表の神一世子さん(43)は「サッカーは誰もが仲間と楽しめるスポーツなので、拠点や参加者を増やしたい。こうした活動を全国に発信していければ」と話しています。

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NPO法人「SOHO未来塾」 (長野県松本市)

 障害者にとって、最も生活環境が整っている自宅で就労できる仕組みを作りたい――。自身も車いす利用者だった唐沢正明元理事長(故人)が、2003年に創設したのが、NPO法人「SOHO未来塾」です。
 たとえば、車いすの人は同じ姿勢で座り続けていると床ずれになりやすく、能力はあっても会社での勤務が難しいこともあります。同法人では、県内の障害者の在宅勤務を支援するため、パソコンの使い方を指導したり、週1回は障害者を訪問し、一人一人の状態に応じた仕事を紹介したりしています。
 仕事は、スマートフォン向けの位置情報の整備や、インターネット上の中傷やわいせつ画像などをチェックするといった内容です。パソコンを使って仕事をし、メールで報告するため、自宅でできます。同法人理事長の青木敏さん(68)は「仕事をしたいという障害者は多い」と話しています。
 在宅勤務を続けた結果、これまで20人近くが、東京や県内の企業に正社員として雇用されました。現在は約20人が在宅勤務をしているほか、約10人が同法人で指導を受けながら、仕事をしています。
 青木さんは「支援活動が認められてうれしい。これからも働きたい障害者と企業をつなげる役割を務めたい」と笑顔で話しています。

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手話エンターテイメント発信ネットワーク oioi (大阪市)

 健常者と聴覚障害者の約30人が、手話を交えたダンスやコントなどを披露しています。2005年の設立から8年間で、出演したステージは80回を超えました。
 副代表の西崎隆志さん(33)が大学生の時に聴覚障害者の友人から、「サークル活動に参加したことがない」と知らされ、手話パフォーマンスの合宿を企画。健常者と聴覚障害者が手話の歌や劇で盛り上がり、団体を設立しました。
 現在のメンバーは京阪神の大学生と社会人です。大阪市東淀川区の「市立市民交流センターひがしよどがわ」で、仕事や学校帰りに練習に励んでいます。聴覚障害者の苦労を喜劇化したコントをテンポ良く演じ、大きな身ぶりで踊ります。活動範囲は路上、幼稚園、特別養護老人ホームと幅広く、観客も健常者、障害者を問いません。
 活動のテーマは「バリアクラッシュ」。障壁のない社会を願うだけではなく、心のバリアを積極的に壊す意気込みを表しています。聴覚障害者で、代表の岡崎伸彦さん(31)は「oioiという団体名のように、おいおい、と言われるくらい熱い活動を続ける。面白い表現を追い求め、社会の啓発にもつなげたい」と話しています。

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【高齢者福祉部門】

NPO法人「ホームレス自立支援市川ガンバの会」 (千葉県市川市) 

千葉県市川市の路上生活者の自立支援を目的に、1997年に発足しました。会の職員が保証人となり、これまでに約360人が自分名義のアパートに住めるようになりました。発足当初からのメンバー鹿島美紀子さん(54)は「家族のように心配したり泣いたりしてきました。受賞できてうれしい」と話しています。
 元々はボランティア団体としてスタート。夜間パトロールなどでおにぎりや医薬品を配り、路上生活からの脱却を勧めてきました。職員が保証人となることで、身寄りのない路上生活者がアパートの賃貸契約を結べるようになったほか、生活保護費受給のための手続きなども手伝ってきました。
 路上生活者は高血圧やアルコール依存症に陥っているケースが多いのが現状です。事務所内では、アパート入居後も職員が血圧測定や金銭管理の相談に乗り、憩いの場にもなっており、ある男性(69)は「アパートに帰ると独りぼっちだが、サロンでは寂しくない」と表情を緩めました。
 支援対象者は高齢者が多く、毎年、支援中に何人もの人が亡くなっています。親族の引き取りもないため、会ではこうした人たちのために墓地を建設しました。これまでに7人の遺骨が納められました。鹿島さんは「自分の『生きた証し』を覚えておいてもらえるという安心感を持ってもらえたら」と話しています。

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NPO法人高齢者・障がい者の旅をサポートする会 (東京都目黒区)

  「障害があっても、高齢でも、手助けがあれば旅は楽しめる」という思いから、久保田牧子理事長(68)が2008年に設立しました。専門知識を持ち、旅行に付き添って車いすや食事、トイレ、入浴などの介助する「旅サポーター」の養成講座を年2回開催し、旅サポーターは約200人まで増えました。
 伊勢や北海道、ハワイといった観光地だけでなく、散歩や出張にも付き添います。昨年は約50件の旅行の介助を行いました。ホテルやレストランがバリアフリーなのかどうかといった相談に乗るほか、各地の団体とも連携し、旅先でスムーズな介助ができるよう力を入れています。
 けがによって下半身まひになり、ふさぎ込みがちだった九州に住む男性は、旅サポーターとともに東京を旅行し、「自分にも旅ができる」と自信が生まれました。次の旅行を楽しみに上半身を鍛えるようになり、独り暮らしを始めて自立したそうです。
 久保田理事長は「1回の旅は1年分のリハビリに匹敵するといわれます。旅は人を前向きにする力があります」と話しています。旅サポーターをさらに増やし、利用者が気軽に旅行できる範囲を広げるのが目標だそうです。

 

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NPO法人よかよかネットワーク (福岡県大牟田市)

 毎週月曜の夕方、大牟田市小浜町の団地集会所前に移動販売車「よらんカー」が到着すると、高齢の住民が次々と集まってきます。
 「今日はいいミカンがあるんです」。よかよかネットワークで移動販売事業をほとんど1人で担当している小宮田鶴子さん(65)は、車から商品の詰まったケースを運び出しながら声をかけます。
 野菜、総菜、菓子、漬けもの……。手に取り、品定めするお年寄りは皆楽しそうだ。「甘酒もあるね」「このおかず、おいしかった。また買うわ」。会話も弾んでいます。
 同市の高齢化率は31・6パーセント(10月1日現在)。郊外型の大型店進出で住宅街の食料品店が激減した一方、自分で車を運転しなくなった人も多いため、「買い物難民」が増えているそうです。
 スーパーが撤退した地域などを回る移動販売事業を小宮さんらが始めたのは2011年9月。現在は福祉施設や公民館など15か所を、週1回訪ねています。
 買い物を通じてご近所どうしが顔を合わせ、おしゃべりを楽しんでいる様子を見ると、疲れも吹っ飛ぶという小宮さん。「受賞で活動を認められ、自信が深まった。今後は若手の販売スタッフも育て、全市に訪問先を広げたい」と意気込んでいます。

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(2013年12月)

読売福祉文化賞2012年の受賞者

 読売福祉文化賞2012年は、全国から136件の応募があり、受賞者1個人、5団体が決まりました。一般部門は、東日本大震災を乗り越えて「さをり織り」で障害者の就労などを支援する宮城県石巻市の「輝くなかまチャレンジド」など2団体と1個人、高齢者部門では、お年寄りの自宅で修学旅行生を受け入れる民泊事業を展開する沖縄県宮古島市の「いけま福祉支援センター」など3団体が選ばれました。

<一般部門>


▽NPO法人輝くなかまチャレンジド
(宮城県石巻市)
 「家にこもりがちな障害のある方たちを受け入れる場にしたい」。2005年、長女が障害で悩んでいたという熊井睦子施設長(55)らが法人を設立しました。「織りによる自己表現」と「製品化による就労支援」の両立を活動の軸に据え、小規模作業所を開きました。
 宮城県石巻市や女川町の障害を持つ人たちに週5日、織機を使って手軽に自己表現できるという「さをり織り」を教え、マフラーやスリッパ、小銭入れなどを商品化しました。スタッフは6人で、21人のメンバーが活動しています。
 震災で石巻市沿岸は津波に襲われ、活動の拠点を失いました。昨年8月、仮設住宅の集会所で本格的に再開しました。新たな絆も生まれたそうです。食事会や茶道教室など、新たな取り組みを通じて仮設住民との交流が深まりました。ボランティアとの輪が広がり、商品が東京都調布市の観光案内所や名古屋市内の福祉関連施設で並びます。売り上げは施設再建の費用に充てる予定です。
 熊井施設長は「震災で『もうダメかも』と思っていただけに、受賞は励みになる。全国からの多くの支援に感謝したい」と話しています。

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さをり織りづくりに取り組むメンバー

▽NPO法人ぱれっと(東京都)
 プロのデザイナーや演出家、学生ら約100人が協力し、知的障害者らと健常者が、鮮やかな衣装に身を包んでダンスを披露するファッションショー「ぱれコレ」を7月に開きました。
 運営の中心を担ったのは、「ぱれっと」職員の左右木(そうき)歩さん(32)。主催するダンス教室で、音楽に合わせて即興で踊る障害者の姿を目の当たりにして驚きました。この経験から「豊かな表現力があることを多くの人に知ってもらいたい」と今回のショーを企画しました。
 出演者は太陽や雲、炎などをイメージした衣装と音楽に合わせ、思い思いに体全体を使って表現。約300人の観客からは「エネルギーを感じる」「明るく力強い」といった感想が相次いだそうです。1983年に知的障害などがある人と健常者との交流の場を作ろうと設立。その後、焼き菓子を製造・販売する福祉作業所を開き、今では障害者らの自立した生活をサポートするグループホームの運営にまで活動の幅を広げています。
 理事長の相馬宏昭さん(48)は「社会に強い印象を与えられるイベントを今後も考えたい」と話しています。

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盛り上がったファッションショー「ぱれコレ」(ぱれっと提供)

▽竹内昌彦さん 67(岡山市)
 「モンゴルにいる視覚障害者1万人のうち、仕事に就いている人はごくわずか」。日本に留学して鍼灸(しんきゅう)師の資格を取得したモンゴル人男性の話を聞き、「自立するきっかけをつくりたい」と昨年3月、私費を投じてモンゴル・ウランバートルに視覚障害者の職業訓練センターを設立しました。
 自身も1歳の時に患った肺炎が原因で失明しました。岡山県立岡山盲学校から大学に進み、1968年から約37年、同盲学校の教諭、教頭を務めました。同じ境遇の生徒たちに建築設計技師になりたかった夢を語りながら、「愚痴を言う前に一生懸命取り組めば、どんな仕事でも輝くものがみつかる」と諭してきたそうです。
 センター建設費約830万円は、障害者への理解を深めてもらおうと、91年から続けてきた講演の講師料と著書の売上金。「良い使い道があるはず」と、手をつけずにいた。
 センターには研修期間が半年と1年の2コースを設置。1期生30人は鍼灸院などで働き、「手に職をつけ、結婚して家を建てられた」という卒業生の言葉が忘れられないそうです。

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これまでの活動を振り返る竹内さん
 
<高齢者福祉部門>


▽NPO法人下宿屋バンク
(横浜市)
 横浜市瀬谷区の住宅街に来春、外壁がピンク色のかわいらしい木造2階建て住宅が誕生します。「下宿屋バンク」が新事業として始める市民共同キッチン「となりの台所」。一人では買い物や調理が面倒というお年寄りに仲間と一緒に料理や食事を楽しんでもらうための施設です。高齢者の「孤食」が増える中、豊かな食生活や地域の縁を取り戻すことが目的です。
 バンクは、事務局長の崎野早苗さん(64)がホームヘルパーをしていた際、「高齢者の孤立化」という問題を痛感し、1997年に設立しました。これまで、空き家などを活用した高齢者向け共生型住宅「シェアハウス」の仲介や普及活動などに取り組んでいます。
 「入り口はスロープにしてください」「トイレには手すりを」――。崎野さんは現在、「となりの台所」の着工に向け、業者との打ち合わせに余念がありません。施設はモデル事業として横浜市から補助を受け、崎野さんの自宅を取り壊し、その跡地に建てられます。
 完成時には、施設や地域の「食」について紹介する情報誌も周辺世帯に無料配布します。崎野さんは「一つ屋根の下で、高齢者が同じ釜の飯を食べられる地域の台所を作ります」と笑顔を見せました。

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情報誌について打ち合わせるメンバー

▽NPO法人摂津市人材サポート・ビューロー(大阪府摂津市)
 「ええ天気やな」「元気してるか」。お年寄り宅に、昼食の手作り弁当を配達すると、自然と会話が生まれます。よそ行きの服を着て、弁当を待つ人もいるそうです。手作り弁当店「キッチン・こらぼ」は毎日、体の不自由な一人暮らしの高齢者宅約50軒を回ります。配達担当の堀博三さん(76)は「この年で社会参加し、『ご苦労さま』と言ってもらうと、生きている感じがする」と喜びます。
 高齢化社会が進む中、お年寄りが社会貢献できる場を提供しようと、2009年9月にオープンしました。平均年齢70歳のスタッフ12人が、毎日交代で午前6時半から調理に腕を振るいます。定年までホテルのシェフや食堂の調理員として勤めたスタッフもいます。代表理事の北川照子さん(75)は「弁当を作るのも、受け取るのも高齢者。同世代で励まし合えるんです」と話します。
 弁当には食物繊維の多い根菜を使った煮物など、野菜を中心に7品目以上のおかずを盛りつけ、「おふくろの味」を大切にしています。弁当を注文する人からは「病院へ行く回数が減った」「便秘が治った」などと好評。スタッフからも年金以外に賃金を得ることで「かみさんに何か買ってやれる」と喜ぶ声は多いそうです。
 北川さんは「手に職を持った健康なお年寄りはたくさんいる。夕食も販売するなど、活躍できる場を広げていきたい」と話しています。

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弁当と一緒に元気も届けるスタッフ

▽NPO法人いけま福祉支援センター(沖縄県宮古島市)
 エメラルドグリーンの海が広がる池間島のお年寄り宅に全国の修学旅行生を受け入れる民泊事業が、今年度から本格的にスタートしました。高齢者は生きがいを取り戻し、子どもたちは島の暮らしを体験しながら“おじい”“おばあ”から多くのことを学びます。お年寄りが主役の島おこしとして注目が集まっています。
 11月8~10日には、滋賀県の県立高校2年生358人がやってきました。約70軒のお年寄り宅に分かれ、それぞれ昼間は魚釣りや農作業に出かけ、一緒に夕食を作り、夜遅くまでだんらんを楽しみました。生徒5人を受け入れた上原マサ子さん(75)は「孫といるみたい。元気になるさ」と笑顔。生徒が島を離れる際は毎回、おじい、おばあと手を取り合い別れを惜しむ姿が見られます。
 今年度の引き受けは12月4日現在、6校計1573人。さらに来年2月末までに23校計5951人の予約が入っているそうです。
 島の人口は693人、高齢化率45%。受け入れ家庭は簡易宿泊施設の許可を得て、収入も入ります。前泊博美理事長(60)は「高齢者は島最大の資源。民泊は介護予防になり、雇用が生まれれば、島を離れた若者たちも戻ってくる」と波及効果に期待しています。

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ホスト役のお年寄りと写真撮影する生徒

(2012年12月)

読売福祉文化賞2011年受賞者

読売福祉文化賞2011年は、全国から110件の応募があり、受賞者1個人、5団体が決まりました。一般部門は、オリジナルの建材づくりで障害者を支援する千葉県流山市の橋田隆明さんのほか2団体、高齢者福祉部門では地産地消の食堂を運営する青森市の「NPO法人活き粋あさむし」など3団体が選ばれました。

<一般部門>

▽橋田隆明さん(67)(千葉県流山市)

橋田さんが考案したエコ平板は、レンガやタイルなどの廃材を無作為に埋め込んで作るモザイク模様の装飾建材です。型に流したモルタルに廃材を埋め込む技術で特許をとり、障害者に制作してもらいます。技術習得によって工賃アップや能力開発などにつながります。プロジェクトは現在、特別支援学校など全国11か所に広がっています。

タイルの配置には、障害者の感性やこだわりが前面に表れるそうです。手作りの温かみと、芸術性にも富む製品は、全国の公園や広場、施設の床や壁面など200か所以上で使われています。
橋田さんは海外での技術指導にも熱心です。地雷などで障害を負ったアフガニスタンの人や、エイズで親を亡くしたアフリカ南部レソトの子供らの自立を後押ししています。

今は東日本大震災で出た木材などがれきの再利用に力を入れています。すでに宮城県の福祉作業所などで制作が始まっており、被災した障害者の生活再建、地域復興を支える力となりそうです。橋田さんは「障害者のパワーに多くの人の関心と理解が得られれば幸せ」と話しています。

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 エコ平板づくりで障害者を支援する橋田さん

▽NPO法人ゆめ風基金(大阪市)

3月の東日本大震災が発生した直後から被災地にスタッフを派遣しました。生活に困っている障害者から情報収集し、岩手、宮城、福島3県に支援拠点「被災地障害者センター」を開設しました。ボランティアが常駐し、救援物資の輸送、介助のほか、県外に避難する費用や全半壊したグループホーム、作業所の再建援助などさまざまなニーズにこたえています。 

ゆめ風基金は、阪神大震災が起きた1995年、行政の支援が行き届かない被災障害者を手助けしようと代表理事の牧口一二さん(74)らが設立しました。タレントの永六輔さんら著名人の協力も得て約3億円を集め、東日本大震災や新潟県中越沖地震やトルコ西部地震など国内外の被災地に計約1億5600万円(10月末現在)の義援金を贈りました。 

行政などに対しては、災害前の備えや避難・支援方法などを冊子にまとめ、障害者の立場から提言もしました。牧口代表理事は「災害が起きた時、障害者は置き去りにされ、孤立してしまう。行政は支援のスピードが遅くなりがちだが、NPOは素早い判断のもと、支援が必要な被災者に重点的に資金などを投入できる。普段からのつながりを生かし、息の長い支援をしていきたい」と話しています。

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 メンバーと意見交換する牧口さん(右から2人目)

▽NPO法人クーピーファッションアートグループ(沖縄県読谷村)


アトリエを兼ねた事務所には、障害者の作品がいくつも飾られています。個性的なデッサン、常識にとらわれない色遣い――。どれも発想が自由で力強いのが特徴です。

障害者が秘める芸術的才能に着目した理事長の仲本薫さん(56)の呼びかけで、2001年に発足しました。「障害者はアーティストだ!」との思いのもと、芸術を通して障害者と健常者の垣根を取り払う取り組みが始まり、沖縄から東京、神奈川、愛知、ベトナムへと広がっています。

活動の一つは「ビッグアート」。障害者が描いた原画をもとに、障害のある人もない人も一緒になって巨大な絵を完成させるイベントを各地で開催。作品は空港などの公共施設やイベント会場などで展示しています。作品づくりを通じて才能を開花させる障害者もおり、家族や福祉施設関係者からは「明るく積極的になった」との声が寄せられているそうです。

事務局スタッフの中村峻さん(25)は「誰でも欠けている部分と光る才能がある。そこに障害者も健常者もなく、今後も両者をつなぐ架け橋になりたい」と話しています。

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 ビッグアートを楽しむ子ども(クーピーファッションアートグループ提供)

<高齢者福祉部門>


▽NPO法人活き粋あさむし
(青森市)


青森市の奥座敷、浅虫温泉の駅近くにある「浅めし食堂」は、昼食時になると、地域のお年寄りが次々とやって来ます。すいとんやダイコンの煮物などを味わいながら、世間話に花を咲かせます。利用者の近藤ちえさん(92)はほぼ毎日訪れそうです。「知り合いと話せるし、栄養もいっぱい。この食堂は本当に助かるね」と笑顔を見せました。食堂に来られない人のために弁当も配達しており、こちらも好評だそうです。

理事長で内科医でもある石木基夫さん(54)は、往診の際に一人暮らしの高齢者の食生活が気になりました。栄養が偏っていたり、1人だけで食事をしていたり。「栄養いっぱいの食事と交流する場所が必要だ」と2003年に食堂をオープンしました。

人気メニューの日替わり定食に使う野菜のほとんどは、10キロほど離れた農園で栽培します。耕作放棄地を再び農地として利用しています。食堂、農園ともビジネスと位置づけ、若者らの雇用の場も創出しました。石木さんは「若者も高齢者も元気に住み続けられる地域にしていきたい。受賞は大きな励みになる」と、サービス内容の充実に意欲を見せています。

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 憩いの場にもなっている「浅めし食堂」

▽すずの会(川崎市)

「こんにちは」「おじゃまします」――。代表の鈴木恵子さん(64)の自宅に、近所のお年寄りや親子連れ十数人が集まります。会が主催するご近所サークル「ダイヤモンドクラブ」の参加者です。持ち寄った料理や菓子を食べながら、家族や近所の近況を語り合います。都市部では住民同士の結びつきが希薄になり、特にお年寄りは孤立しがちですが、日ごろから顔なじみなら万が一の時も気兼ねなく接することができます。


参加して10年近くになる下村ヤイさん(92)は、「会のおかげでいつも楽しく過ごしています。私の生きがい」と話します。クラブは、希望者が好きな時に自宅で開くというルールがあるだけで、そんな気軽さがご近所付き合いの輪を広げているようです。

すずの会は1995年、母親を約10年間介護した鈴木さんが、同じように介護で苦労している家族を支えようと設立しました。グループの名前は、「困った時は気軽に呼び鈴を鳴らしてほしい」との思いが込められています。

会員は、地元住民約60人。年代は40~80歳代と幅広く、介護が必要な高齢者の通院に付き添ったり、認知症でも入院できる病院を紹介したりと、地域に根ざした活動を続いています。「高齢者が安心して暮らせるように、これからも地域の応援団であり続けたい」。鈴木さんの言葉には力がこもっています。

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 ご近所の輪を広げるダイヤモンドクラブの参加者

▽NPO法人住宅支援びんごNPOセンター(広島県尾道市)

定収入がないお年寄り、配偶者の暴力から逃れてきた子供連れの女性、言葉が通じにくい外国人……。保証人もおらず、賃貸住宅を借りられない人のために、不動産管理会社社長の高橋大蔵さん(55)が2009年2月、法人を設立しました。センターの仲介で現在は37世帯が入居、生活相談にも乗っています。

広島県東部の尾道、福山両市と支援協定を結んでいます。役所の紹介で訪ねて来るお年寄りらの話に、高橋さんら10人のスタッフが耳を傾けます。音信不通の家族を捜したり、家主と粘り強く交渉したりと、住まい探しは一筋縄ではいかないそうです。せっかく入居にこぎつけても、突然、依頼者が行方不明になるケースなどトラブルは絶えず、かなりの経費が持ち出しになります。

それでも活動を続けているのは、高橋さん自身が交通遺児として育ったからです。中学1年で父親を亡くし、奨学金で高校、大学に進学。「受けた恩は社会に返さなければ」との思いが原動力です。

「困っている人が圧倒的に多く、物件が少ない。貸してくれる協力者を増やさないと」。家主向けに隔月で開いている無料相談会、講演など地道な啓発活動に積極的に取り組んでいます。

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入居支援について話し合うスタッフ

(2011年12月)

読売福祉文化賞2010年の受賞者・一般部門

 読売福祉文化賞2010年は、全国から105件の応募があり、受賞6団体が決まりました。一般部門は、病床の子どもを励ます活動をしている「日本ホスピタル・クラウン協会」など3団体、今年から新設された高齢者部門ではお年寄りが主役の地域食堂を運営する「わたぼうしの家」など3団体が選ばれました。活動支援金として各100万円が贈られます。地域に元気と笑顔を増やしている活動を紹介します。

▽財団法人現代人形劇センター「デフ・パペットシアター・ひとみ」(川崎市)

 人形を操る役者が、身振り手振りでコミュニケーションを取りながら熱のこもった稽古を繰り広げています。やがて人形が生き生きと動き出しました。
 NHKテレビ番組「ひょっこりひょうたん島」で有名な人形劇団・ひとみ座を母体にする現代人形劇センターが、国際障害者年の1980年に結成。「せりふに頼らない人形劇をつくろう」と、聴覚にハンデのある人と健常者が共に活動するプロ劇団が誕生しました。
 現在の役者6人のうち、代表の善岡修さん(35)ら3人は耳が不自由です。手話や日本舞踊など様々な手法を取り入れ、だれもが楽しめる人形劇の面白さを追求しています。国内外での公演に加え、学校や手話サークルなどを対象にしたワークショップにも精力的に取り組んでいます。

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「耳の聞こえない人も楽しめる舞台づくりに余念がないメンバー」


▽ NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会(名古屋市)

 派手な衣装に赤い鼻をつけた道化師(クラウン)が、入院中の子どもたちを様々なパフォーマンスで喜ばせています。細長い風船をねじって動物を作ったり、皿回しをしたり――子供たちの歓声が病室に響きます。
 協会は2005年に設立され、約40人のクラウンが全国約50の病院を回り、長期入院の子供たちを楽しませています。
 理事長の大棟(おおむね)耕介さん(41)は03年、クラウンの修業のために訪れていた米国で、ホスピタル・クラウンに出会いました。日本では当初、安全面や衛生面で理解が得られませんでしたが、技術を磨き、仲間を育てることで実績を積み上げました。4年前からは旧ソ連・チェルノブイリ原発事故で後遺症を負った子供たちを訪問するなど、活動は海外にも広がっています。

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「ウクライナの病院で、入院中の子供たちを笑わせる大棟さん(今年9月)=日本ホスピタル・クラウン協会提供」

▽ NPO法人エクスクラメーション・スタイル(京都府八幡市)

 広さ240平方メートルある工房には、陶器の焼成窯や厨房(ちゅうぼう)が設けられ、知的障害、精神障害を持つ通所者たちが仕事に黙々と取り組んでいます。休憩時間になると一転、にぎやかな談笑に花が咲きます。
 「クルー」と呼ばれる通所者が作るのは、せっけん皿など陶器中心の約40品と、飲食店から依頼されたケチャップライスなど、下ごしらえした料理です。品質が認められて大手通販会社に採用されるなど着実に販路は広がっています。
 2002年、「ビジネスと福祉の融合」を目標に、既存の福祉作業所に発注する形で事業を始めました。06年にNPO法人化、翌年には障害者就労支援施設となる自前の工房を開きました。副理事長の吉野智和さん(33)は「多くの人が商品を通じ、障害のある人の『仕事力』に気づいてもらえたら」と話しています。

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「それぞれの仕事に励むクルー」



 

(2010年12月)

読売福祉文化賞2010年の受賞者・高齢者福祉部門

▽NPO法人わたぼうしの家(北海道釧路市)

 元病院の建物の一角を利用した「地域食堂」は週1回、300円で昼食を提供しています。多い日には高齢者や地域とのつながりが少ない転勤族の母子ら70人が訪れる日もあり、お年寄りらボランティアが腕を振るうキノコご飯や牛乳寒天などの自慢料理に舌鼓を打ち、会話を楽しんでいます。
 ほぼ毎週訪れるという1人暮らしの80歳代の男性は「家にいると、情報はテレビだけ。ここは幅広い世代と接点があり、心が休まる」と話しています。
 地域交流や高齢者介護などに取り組む「わたぼうしの家」は、地域のお年寄りに「気軽に集って、語って、食べてもらおう」と2004年、地域食堂をオープンしました。今では「お年寄りに面倒を見てもらえる」と、赤ちゃん連れの母親の利用も少なくありません。

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「食卓を囲んで会話を楽しむ利用者らと佐々木さん(中央後ろ)」

▽NPO法人高齢者外出介助の会(大阪市)

大阪市中央区松屋町のビル一階にある「からほりさろん」は、高齢者外出介助の会が、地域のお年寄りのために開放しているスペースです。毎月1回開いている食事会では、集まったお年寄りがボランティア手作りの料理を味わいながら、会話を楽しみます。
会は1994年、介助が必要なお年寄りの外出を互いに助け合おうと、理事長の永井佳子さん(69)が知人らに呼びかけて発足しました。2000年の介護保険制度導入で、外出介助の利用数はピーク時の年間450件から10分の1に減りました。
このため、現在の活動は自宅に閉じこもりがちな高齢者が外出を楽しむきっかけになるようにと、サロン運営が中心です。食事会のほか、唱歌を歌う会、大阪の文学を読む会など多彩なイベントを開いており、年間延べ1400人が交流しています。

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「食事会で地域の高齢者と交流する永井佳子理事長(右端)ら(大阪市中央区松屋町で)」

▽智頭町百人委員会「コントリビューションの会」(鳥取県智頭町)

中国山地の山あいにある鳥取県智頭(ちず)町で、休耕田を活用して収穫したコメが来年1月、アフリカ・ケニアの児童養護施設に届けられます。この事業に取り組むのは、住民が町に事業を提案する「百人委員会」から生まれた「コントリビューションの会」です。
 「食糧難の国を支援することで子どもたちの国際的な視野や思いやりの心を育み、高齢者には子どもたちとの触れ合いを生きがいにしてもらいたい」。会の代表を務める米本ゆかりさん(49)らの熱意が実り、2009年度に町が25万円を予算化。休耕田を借りて今年5月、お年寄りや子ども、鳥取大の教授や留学生らが苗を植え、9月に約600キロを収穫しました。
 米本さんは「国際貢献の大切さを町民に知ってもらえた。来年以降も活動を続け、支援の輪を広げていきたい」と話しています。

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「オグツ大使(左)に写真を示しながら、活動の様子を紹介する米本さん(中央)ら」
 

(2010年12月)

読売福祉文化賞2009年の受賞者

◇JOY倶楽部プラザ(福岡市) 

 JOY倶楽部プラザは、社会福祉法人・福岡障害者文化事業協会が運営する全国でも珍しい音楽・芸術活動に取り組む授産施設です。その音楽部門「ミュージックアンサンブル」は、海外で知的障害者の演奏を聴いて感動した歯科医が患者に呼びかけたのがきっかけとして結成されました。台湾公演を成功させた2000年にはプロ宣言をして、CDも出し、本格的に演奏活動を開始しました。

 メンバーはダウン症や自閉症などの障害を持つ男女27人で、プロミュージシャンとして1人月3~5万円を稼いでいます。レパートリーは、クラシックからポップス、ロックまで約60曲。今では年50回もの演奏会をこなし、楽譜が読めないなどのハンデを乗り越え、アコーディオンやマリンバを奏でる懸命な姿が大きな感動を呼んでいます。 

写真:コンサートに向け練習に打ち込む楽団員
写真キャプションコンサートに向け練習に打ち込む楽団員

◇さなぎ達(横浜市)

 横浜の山下公園で1983年に起きた中学生によるホームレス襲撃事件を機にボランティアらがパトロールを開始、2001年にはNPO法人・さなぎ達を設立し、自立を促す拠点として「さなぎの家」を開設しました。日雇い労働者向けの簡易宿泊所が立ち並ぶ寿町にあり、ホームレスや生活保護を受ける高齢者らが日中、気軽に寄って話をしたり、相談したり、衣類や日用品の支給も受けられます。

 このほか、ホームレスの人たちなどを対象に、低価格で食事を出す食堂の運営や、孤独死を防止する見守りネットワーク、働く場づくりなどの事業を展開し、支援を受け路上生活から脱した人も少なくありません。会話を通じて社会との接点を見つけ、自立につなげていく地道な活動を通し、ボランティアたちも共に成長しています。

写真:さなぎの家で語らう利用者たち
写真キャプションさなぎの家で語らう利用者たち

 

◇APT(Asian People Together)(京都市) 

 APT(アプト)は、京都YWCA (キリスト教女子青年会)に属する市民グループです。国際化が進む中、さまざまな人々と文化が出会い、互いの人権を尊重する共生の社会実現を目指して、アジアからのニューカマーなど在日外国人向けの電話サービスをはじめとする各種活動を行なっています。

 10年を超える電話相談は毎週2回月、木曜日の午後に実施。元教師やシスター、主婦らのボランティアが英語や(フィリピンの)タガログ語、タイ語などもまじえ、就労やビザ、医療、教育などの相談に乗ります。家庭内暴力など深刻な問題には関係機関とも連携して対処。言葉の壁に悩む相談者から、「日本に来てよかった」の一言を聞くのが何よりうれしいそうです。

写真:寄せられた相談の対応を話し合うAPTのメンバー
写真キャプション寄せられた相談の対応を話し合うAPTのメンバー

(2010年03月)

読売福祉文化賞歴代受賞者のリスト

第11回(2013年度)受賞者

 【一般部門】

【高齢者部門】


第10回(2012年度)受賞者

 【一般部門】

【高齢者部門】


 第9回(2011年度)受賞者

【一般部門】

【高齢者部門】


第8回(2010年度)受賞者

【一般部門】

【高齢者部門】


 第7回(2009年度)受賞者

 第6回(2008年度)受賞者

 第5回(2007年度)受賞者

第4回(2006年度)受賞者

 第3回(2005年度)受賞者

 第2回(2004年度)受賞者

 第1回(2003年度)受賞者
(2010年02月)

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