読売光と愛の事業団は、よみうりランドの川崎市多摩区側の敷地内に、160全室個室で小規模グループ介護(ユニットケア)を行う、新型特養ホーム「よみうりランド花ハウス」を2005年3月に開設しました。隣接地には、150床の老人保健施設「よみうりランドケアセンター」が一足先に2003年秋に開設されています。
特別養護老人ホームは、介護の必要なお年寄りが生活する施設。「よみうりランド花ハウス」は、鉄筋5階建て、延床面積約8,900平方メートル。2~5階を入所するお年寄りの生活フロアとし、全室とも個室、専用トイレ、洗面所付き。入居者は、各階40名で、10名ずつのグループに分かれて共同生活を送ります。個室・ユニットケアは、これまでの集団介護とちがい、入所者のプライバシーを守る一方、顔なじみの小集団での共同生活により、閉じこもりを防ぎ、痴ほう症状の緩和に役立つといわれています。
また、5階の一部は、定員10名の短期入所(ショートステイ)にあてられます。1階には在宅のお年寄りが日帰りで通う定員35名のデイサービス施設が入り、ヘルパーが在宅のお年寄りを介護する拠点となる訪問介護事業所のほか、地域の人たちが利用できる交流スペースも設けています。花ハウスは、入居者の、尊厳と自由を守り、地域にも開かれた施設をめざします。
よみうりランドの遊園地に隣接してオープンした花ハウス

視覚障害の人たちのため、点字訳や朗読の奉仕活動を続けているのが「山路ふみ子記念読売ボランティアセンター」(東京・目白)です。
目の不自由な人に役立ててほしいという元女優の山路ふみ子さんの寄付をもとに、当事業団が目白の民家を購入し、1991年、ボランティアの活動拠点として開設しました。読売文化センターの講座の卒業生が、点訳サークル代表の江上久美子さんと、元NHKアナウンサー森川靄子さんをリーダーに活動しています。
点訳本はこれまでに約1万冊。一般図書だけでなく福祉関係の情報誌や、演劇プログラム、レストランのメニュー、辞典類も作成してきました。朗読テープは4,000本を超え、文学作品のほか、福祉、健康など幅広いジャンルに渡っています。こうした作品は個人2,100人のほか、都内の図書館や福祉センターを含む300団体でも利用されています。
読売ボランティアセンターは、2002年11月に開かれた第51回東京都社会福祉大会で表彰され、堀田力会長から、ボランティア社会福祉協力団体として「大会会長感謝状」が贈られました。

パソコンを使って点訳しているボランティアたち
(目白のボランティアセンター)
朗読奉仕の人材を育てる「読売音訳ボランティア養成講座が」が、大きく衣替えし3月、大阪市のよみうり天満橋文化センターで開講しました。日本ライトハウス情報文化センターの協力による事業団大阪支部主催の無料講座。従来一人だった講師を分野別の4人に増強。11月まで18回の講座で、読み方の基本はもちろん、外国語や記号の処理、録音図書製作などを学び、本格的な音訳技能者を目指します。
新講座には府内各市から18人が参加し、同センターの音訳指導者、久保洋子さんが「ボランティア活動と音訳」の題で講義しました。「文章を読むこと、とりわけ小説の朗読は難しいもの。登場人物ごとに声色(こわいろ)を変えると、下手をすると『子どもの学芸会』になります」ユーモアを交えて語り、受講生は真剣に聞き入っていました。
講師の話に聞き入る音訳ボランティアたち
読売光と愛の事業団は、全国各地の様々な福祉活動を応援しています。
◆ことばの道案内・ホームページ「ウォーキングナビ」
NPO法人・ことばの道案内は、視覚障害者のために地図ではなく言葉の説明により目的地まで案内するナビゲーションを運営しており、サーバーなどの購入費を助成。
◆手話の学校・明晴学園中学部開設<東京・品川区>
明晴学園は、耳が聞こえない子供たちが手話で教育を受ける初めての教育機関。幼稚部、小学部に続いて、2010年4月には中学部が開校。設立資金の一部を助成した。
◆スマイルクラブ・アジアワークショップ<千葉県>
スポーツを通して障害児の社会的自立を支援するスマイルクラブが、2009年7月に開催した日本、中国、韓国とタイの指導者によるワークショップを支援した。
◆タートル・視覚障害者雇用継続支援セミナー<東京>
タートルは中途視覚障害者の就労を支援しているNPO法人。視覚障害者が働き続けられる環境づくりのため、企業、就労支援機関の担当者、眼科医などを対象に開催した啓発セミナーを支援した。
◆あしだちにじの会・冊子「視覚障害者と出会ったら」作成<東京>
あしだちのにじの会は、東京・足立区総合ボランティアセンターを拠点に活動する団体。視覚障害者が外出しやすく暮らしやすい街づくりのための冊子を、区内の全中学校に配布している。冊子作成費を助成した。
◆交通遺児へのクリスマスプレゼント等
NPO法人・交通遺児等を支援する会は、全国の中学生以下の交通遺児を慰労するため、夏休みには日帰りバスハイク、年末にはクリスマスプレゼントを贈呈しており、その活動資金の一部を助成した。
◆アジア地域福祉と交流の会・知的障害者施設の機材整備<マレーシア>
NPO法人・アジア地域福祉と交流の会は、少数民族が居住するボルネオ島で知的障害者の通所施設を開設した。屋内活動で使用する卓球台セット、伝統楽器の購入費を助成。
◆スランガニ基金・障害児の健康診断・栄養講座<スリランカ>
スランガニ基金は、スリランカで子供達の教育環境整備に取り組む団体。現地の障害児センターに通う子供たちに対する健康診断や、保護者向け栄養講座の開催費用を助成した。
◆日本車椅子バスケットボール選手権大会<東京>
◆きょうされん全国大会 in さいたま
◆世界網膜の日 in 神奈川(日本網膜色素変性症協会)
◆身体障害者安全運転技能競技大会(東京都身体障害者自動車協会)
◆全愛知ろう社会人軟式野球秋季大会<愛知県知多市>
◆名古屋市手話祭・第8回聴覚障害者の集い
◆耳の日記念聴覚障害者と県民のつどい<愛知県小牧市>
◆全愛知ろう社会人軟式野球春季大会<愛知県半田市>
◆日本ライトハウス協会・全国ロービジョンフェア<大阪市>
目の見えない人や見えにくい人のために用具展と相談会の費用を助成。
◆共生・共走リレーマラソン<大阪市>
障害者も、健常者も障害の有無に関係なく一緒に走るリレー大会の開催費用を助成。約1500人のランナーが大阪市鶴見緑地公園を走り継いだ。
◆全国聾学校陸上競技大会京都大会
◆滋賀県母子福祉のぞみ会・母子スポーツ大会
◆KOS(関西音声サポート)機材整備<神戸市>
◆和歌山県母子寡婦福祉連合会
◆障害者の生活と権利を守る県民集会<神戸市>
◆京都市母子寡婦福祉連合会・就業支援活動
◆兵庫県婦人共励会・若年母子家庭のつどい
◆全国車いすマラソン大会<兵庫県篠山市>
◆大阪府市肢体不自由児父母の会連合会新成人を祝う会
◆大阪府母子寡婦福祉連合会・就業支援活動
◆京都府母子寡婦福祉連合会・母子交流会
◆視覚障害者ゴルフ国際親善大会<福岡県宗像市>
NPO法人「九州視覚障害者ゴルファーズ協会」が主催する大会の費用を一部助成。日韓の視覚障害者と健常者のゴルファーが一緒にプレイを楽しんだ。
◆脳性マヒ児のための母親研修キャンプ<福岡県筑前町>
◆直方市障害児者ひまわりキャンプ<福岡県直方市>
◆車いすテニス・北九州OPEN
◆全国脊髄損傷者連合会九州ブロック会議沖縄大会
◆全国ふうせんバレーボール大会<北九州市>
◆母子福祉施設入所者へ「歳末プレゼント」<福岡県>
◆北九州いのちの電話<北九州市>
◆福岡いのちの電話<福岡市>
赤道直下のボルネオ島(東マレーシア)サラワクで、08年11月8日から10日間、読売光と愛の事業団などが主催する「第6回海外ボランティア派遣」が行われました。学生や病院職員など日本の若者10人が参加し、先住少数民族(イバン族)の障害者のため、中澤健さん(元厚生省障害福祉専門官)が中心となって開設した福祉施設やロングハウス(長屋)に泊り込み、施設整備や障害者たちとの交流をしました。
この施設は熱帯雨林が広がる農村にあり、知的、聴覚、脳性マヒなどの障害がある14歳から42歳までの男女10人が通っています。電気も通っていないこの施設の裏山は急な斜面になっているため、障害者や同伴者が登るのに苦労しています。ボランティアは、その急斜面にだれでもが登れるよう緩やかな階段を造る作業を始めました。最初は何が始まるのか不思議な顔をしていた障害者たちが、作業の目的を理解した途端、斜面に上って背丈以上に伸びた草を刈り、いっしょに階段造りを手伝い始めました。日本の若者は、一緒の作業は「めちゃくちゃ楽しかった」「もっと体を使いたい」と話していました。
裏山にミニ展望台を作るため、ジャングルから、「鉄の木」といわれる硬い角材を運ぶ仕事にも取り組みましたが、あまりの重さに二人一本担ぐのがやっと。連日の大雨の影響で水たまりがいたるところにあり、何度も水たまりに落ち、泥だらけになりました。それをみて、障害者の少年が「ポッポー」と機関車の汽笛のような声をかけ、元気付けてくれました。作業後には川で汗を流す、熱帯ならではの体験も。いい汗を流した木村由美さん(看護師)は「忘れかけていた、人の温かさや共存という言葉を思い出しました」と感想を述べていました。


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