事務局より

被災地支援や奨学金事業などに8,973万円 2017年度事業計画(2017年04月)

 読売光と愛の事業団の理事会および評議員会が3月15日に読売新聞東京本社内で開かれ、総額8,973万円の2017年度事業計画が決まりました。前年度当初予算に比べ、8.5%の減少となりました。

 東日本大震災から6年が過ぎ、大震災関連の寄付は減少傾向にあります。一方、2016年度には4月に熊本県で大地震があり、熊本地震被災者に対する支援への募金や寄付が増えました。このため、総額1200万円を超す熊本地震への支援事業を展開しました。2017年度は東日本大震災と熊本地震の被災者支援事業を一本化し、引き続き支援事業を展開する予定です。熊本の支援では福祉施設の建て替えに伴う備品購入費などを想定し、東日本大震災関連では被災3県の福祉団体や支援団体の方の希望などを踏まえて支援対象事業を決定します。合わせて1600万円の助成を予定しています。

  経済的な理由で進学が困難な被災地の高校生を対象とする「復興支援大学等奨学金」は16年度で新規募集を終了したため、17年度以降はすでに支給されている奨学生への給付事業のみとなります。また、児童養護施設などの高校生を対象とする「郡司ひさゑ奨学基金」は今年、20回目の募集を迎えます。今年度からは国による給付型奨学金制度がスタートしますが、支援は十分とはいえず、引き続き10人程度に毎年60万円を上限に支給を予定しています。

 福祉作業所で働く障害者の自立を支援するために作業所に対する「生き生きチェレンジ助成事業」は助成総額を前年度よりも200万円増やし、総額800万円を予定しています。これまでのようにテーマは設けず、作業所が取り組む各種事業に助成することにしました。

 内訳を示す円グラフはこちら.xlsから。

 2016年度は熊本地震の支援事業を展開したため、最終的な事業費は1億円程度になりそうです。2017年度は自然災害への災害救援募金など必要に応じて臨時の事業も展開します。また、2017年度は助成事業全体の見直しに着手し、時代にマッチした支援事業のあり方を模索します。

 2016年度に実施した主な事業は次の通りです。金額には事務経費は含みません。

<被災者支援事業>

●東日本大震災被災者支援(団体助成)  ホームページなどを通じて応募があった岩手、宮城、福島の被災3県の障害者施設や支援団体など14団体に総額1,775万円を助成しました。作業所で使用する軍手織機購入費や、福島の子どもたちが楽しく遊ぶために山形県内に設けた移動保育園のトイレ増設費などに使われました。

●復興支援大学等奨学金 被災して大学などへの進学が経済的に困難な被災3県の高校生が対象。月5万円を計28人に給付しました。支給総額は1,665万円で、うち半分は協賛のウエルシア薬局からの寄付でした。奨学生募集は終了しました、今後4年間は支給が続きます。

●ニコニコキャンプ助成  福島県相馬市の被災児童や家族を対象に、「子どもの心と身体の成長支援ネットワーク」が実施したキャンプの運営費として200万円を助成しました。キャンプと夏、冬の2回行われました。

●熊本地震救援募金  読売新聞社と共催で、4月18日から2ヶ月間、募金を受け付け、全国から寄せられた2億979万9261円を熊本県に義援金として寄託しました。

●熊本地震被災者支援 被災した障害者を支援する団体や熊本県社会福祉協議会の災害ボランティアセンターなど6団体に総額1,249万円を助成しました。支援拠点の整備費用やボランティアの活動費用に使われました。

〈その他の事業〉 ●読売アイバンク  角膜移植でしか視力回復できない患者のため、角膜をあっせんする事業。眼球提供者10人から20眼が提供され、18人が移植手術を受けました。3月末現在の献眼登録者は2万3565人。

●郡司ひさゑ奨学基金                           児童養護施設などから大学や専門学校へ進学する高校生が対象。卒業まで授業料年間50万円を上限(2017年度入学生からは60万円)として、計30人に総額780万円を給付しました。授業料免除の学生が増えたため、支給額が減少しました。

●読売福祉文化賞  読売新聞社と共催で、21世紀にふさわしい福祉活動を奨励・支援。虐待を受けた子どもたちのケアをしている神奈川県伊勢原市のNPO法人など6団体に活動支援金100万円とトロフィをそれぞれ贈りました。

●生き生きチャレンジ  福祉作業所で働く障害者の自立を助ける事業。今年度は「食」をテーマに、食品の開発・販売を行っている全国9施設に総額585万円を助成しました。助成金は、冷凍庫やソフトクリーム製造機、ジャム瓶の蒸気殺菌庫などの購入に使われました。

●読売ボランティアセンター運営  豊島区にある同センターで、視覚障害者のため、点字訳や朗読活動に取り組むボランティア2団体の活動を支援しました。

●養護施設児童の巨人戦招待  読売巨人軍の協力で、首都圏の児童養護施設で暮らす子どもたちと職員計58人を東京ドームの巨人戦3試合に招待し、お弁当代を負担しました。

●読売療育賞  重症心身障害児(者)施設の療育環境の改善のため、優れた実践研究を顕彰しており、敢闘賞に選ばれた5団体に総額150万円を贈りました。

●夕張(北の大地)応援事業  財政破綻した北海道夕張市の旧産炭地の子どもや高齢者ら社会的弱者に対する支援活動。10年が経過したため、198万円を助成し、終了しました。募金残額418万円は同市に寄付しました。