読売福祉文化賞

第21回読売福祉文化賞 受賞者の喜びの声(2023年12月)

 時代にふさわしい福祉活動に長年取り組んできた団体や個人を顕彰する「読売福祉文化賞」の受賞6団体が決まり、12月11日に読売新聞東京本社で贈呈式・懇親会が行われました。21回目を迎える今年は一般部門に47件、高齢者福祉部門に19件の応募がありました。新型コロナウイルスの感染予防のために懇親会はしばらく行っていませんでしたが、5類への移行を受け、4年ぶりに開催しました。受賞団体には活動支援金として100万円が贈られました。

 受賞団体は次の通り。

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6団体の活動内容は12月10日の読売新聞に掲載されました。

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受賞団体の皆様と記念撮影(12月11日、読売新聞東京本社で)

 

★受賞者の喜びの声をご紹介いたします。

一般部門 With優(山形県米沢市)

代表 白石祥和さん

 16年前の春、自分の思いをチラシにして自転車で市内1軒1軒回って賛同者を募り、それから出逢った子どもや若者の声から地域にあったら良いなと思うものを地域の人を巻き込んで形にしようと挑戦し続けてきました。私たちはきっかけを作っただけで、地域には子どもや若者を支えていく力があると信じています。この度の受賞は地域力でもあり、私たちのような地方で地道に活動する団体に光を当てていただき、感謝しています。


2023fukushibunka_with-yu.JPG代表の白石さん

一般部門 CINEMA Chupki TABATA(東京都北区)

代表 平塚千穂子さん

 大変光栄な賞をいただき、ありがとうございます。ユニバーサルシアターでは、様々な障害をお持ちの方が、それぞれの鑑賞方法で、映画を一緒に楽しんでいらっしゃいます。多様な方々の存在があればこそ、考えぬかれた設備やツールは、みんなの映画鑑賞の可能性も広げ、映画をもっと深く、面白くしてくれています。文化はみんなと楽しめば楽しむほど豊かになるということを、ここで実証しながら広げていきたいと思います。


2023fukushibunka_CINEMAChupkiTABATA.JPG代表の平塚さん(左)とスタッフの池田さん

一般部門 ChanChan夢企画(北九州市)

理事長 神田美栄子さん

 チャンチャン劇団は、1993年に知的障害者の劇団として北九州市に誕生しました。「個性をみがけば誰もが主役」を信条に楽しくユニークな演出を心がけて31年目を迎えました。年末の定期公演は心待ちにしていたお客様の熱い声援を受け、演じる団員は達成感を味わい終演を迎えます。全ての人々がお互いの存在価値を認め合い、自分の住む地域で心豊かに過ごす社会を目指す法人の活動を認めていただき、劇団一同喜びに堪えません。


2023fukushibunka_ChanChan.JPG理事長の神田さん

高齢者福祉部門 大槌刺し子プロジェクト(岩手県大槌町)

事務所スタッフ 黒澤かおりさん

 岩手県・大槌町で東日本大震災によって、避難生活を送る女性たちに、針仕事を通じて、もう一度生きる喜びや希望を見つけてほしいという思いから始まった大槌刺し子は、たくさんの方のご支援、ご協力により13年続けて来ることができました。伝統工芸と刺し子のものづくり、初めての経験ばかりで悩むことも多々ありました。しかし、支えてくれる方々がいたこと、この場所に集まる刺し子さん達の助け合いがあったことで続けてこれたのだと思います。刺し子で生まれたたくさんの方々との繋がりを大切に、これからも刺し子さんや地域の方が安心して集まれる場所であり、喜びや希望をもち、笑顔の絶えない、大槌刺し子でありたいと思います。今後も、この活動が垣根をこえてたくさんの方々と繋がり、引き継がれるよう更に頑張っていきたいと思います。


2023fukushibunka_sashiko.JPG理事長の吉田さん(左)と事務所スタッフの黒澤さん

 

高齢者福祉部門 いこいの家 夢みん(横浜市)

理事長 伊藤眞知子さん

 私たちの会は、発足30年を迎えようとしています。高齢化社会を見据え、早い時期から介護予防や助け合い活動など、地域の多くの方々のご協力を得ながら取り組んできました。活動を続ける中から、また次に必要なものが見えてきます。この4月から、「0歳から100歳までみんなで創るみんなの居場所」をコンセプトに多世代交流拠点を新設しました。またスタート地点に立っています。今回の賞は、スタッフやボランティアの皆さんの励みにもなり、地域の皆さんと共に頂いた賞だと思っています。本当にありがとうございました。


2023fukushibunka_mumin.JPG理事長の伊藤さん(左)と事務局長の深石さん

高齢者福祉部門 まるこ福祉会(長野県上田市)

理事長 栁澤正敏さん

 今回の素晴らしい賞をいただき心より感謝申し上げます。サラリーマンが本会を設立し、来春で20周年。発足時、障害者の生涯を障害年金だけで支えるシステム創りを目指し達成。「生老病死」の人生のなか、福祉の原点は「ゆりかごから墓場まで」です。老人ホームでの看取りをし、無償の納骨堂まで完成。今後も目の前の一人を大切に、地域の皆様との協働の力で、時に応じた福祉サービスを総合的に展開できる法人の使命を果たします。


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理事長の栁澤さん(右)と理事の小室さん

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