2025年度事業予算・事業計画決定(2025年06月)
読売光と愛の事業団の理事会が3月13日、評議員会が3月24日、読売新聞東京本社内でそれぞれ開かれ、2025年度の助成事業の予算・事業計画が承認されました。予算は、前年度当初予算とほぼ同額の総額6750万円となりました。 一般寄付の金額もイベントなどがコロナ禍以前の状況に戻りつつあることを踏まえ、前年度と同程度に見込みました。助成事業ではニーズの高い子ども育成支援事業などを増額して展開していきます。
子ども育成支援事業は"子どもの貧困"の解消を主な目的に、子どもの健全な育成のために活動している団体を全国から公募し、10数団体に助成しています。新年度は実施8年目で募集は5月。24年度は23年度よりも12件少ない107件の応募があり、選考の結果、15団体に565万円を助成しました。25年度は、事業への需要が依然高いことなどから100万円増額し、710万円を計上しています。
児童養護施設出身者などの大学、短大・専門学校への進学を支援する「読売光と愛・郡司ひさゑ奨学基金」は募集28年目です。国の支援制度の充実を踏まえ、20年度の支給生からは年30万円を支給しています。25年度は30人に総額900万円を支給する予定です。
被災地、被災者向けの支援では、1団体に上限50万円まで助成金を支給する被災者支援事業について100万円増額し305万円としました。能登半島地震の被災地を中心に、被害に遭われた福祉施設や支援団体の助成を行っていきます。あわせて読売新聞東京本社からは「羽生結弦展2022」の売り上げの一部として寄付された8593万円余を積み立てている「大規模災害支援基金」から、前年度同様に1000万円の支出を想定し、発災時には迅速に対応していきます。このほか、発災時に速やかに現地入りして活動していただく登録災害ボランティア初動活動支援事業には260万円を計上しました。1団体当たり50万円までを上限に支給します。25年度は3年間の登録期間が満期を迎えるため、26年度から3年間の登録団体を募集、選考します。
2020年の開始以来、毎年実施しているがん患者在宅療養支援団体への助成も引き続き行います。進行がんなどの患者らを支援する団体に対し、前年度同様に総額260万円を計上しました。
障害者団体やボランティア団体などからの申請に基づき、1団体20万円を上限に助成する一般助成は、各団体の活動もコロナ禍に見舞われる以前まで復調してきたことから、20万円を増額した昨年同様、60万円としました。在宅重症児・者への支援策として、「全国重症心身障害児(者)を守る会」を通して、同会と連携する親の会各支部への助成は、昨年とほぼ同様に101万円としました。
巨人軍からの寄付は、東京都内で子ども育成支援活動をしている2団体(東京善意銀行、東京都ひとり親家庭福祉協議会)への助成に充てます。巨人軍の坂本勇人選手の寄付による巨人戦への児童養護施設などの子どもたちの招待事業は人気で、継続します。