幅広く福祉

協賛の本間一夫文化賞に長野県上田市のシナノケンシ(2025年11月)

 事業団が協賛し、日本点字図書館(東京都新宿区、長岡英司理事長)が視覚障害者の文化や福祉の向上に貢献した個人・団体に贈る「本間一夫文化賞」の第22回受賞者に、デジタル録音図書のプレーヤーを開発した精密モーター製造「シナノケンシ」(長野県上田市)が選ばれ、11月8日に同図書館で表彰されました=写真=。

 同社は、デジタル録音図書の国際標準規格「DAISY(デイジー)」専用のプレーヤー「PLEXTALK(プレクストーク)」を1998年に世界で初めて完成させました。カセットテープが主流だった録音図書がCDなどデジタル音源に変わった際に、文章のページや読みたい箇所へのアクセスが簡単にできるようになっただけでなく、後には製作用ソフトを発表して音源の容易な編集を可能にしました。選考委員会では、国内のDAISY図書の利用や製作環境の充実に大きく貢献し、なくてはならない存在、と高く評価されました。

 表彰式には同社の金子行宏社長が出席。金子社長は「本間一夫文化賞という素晴らしい賞をいただきありがとうございます。本を朗読する皆様や、校正する皆様、当然それを使われる皆様、その中には受験生や多くの方の生活があることを感じることができて、絆、つながりの中に私たちがいることを痛感しています。これからもしっかりと続けていきます」などと決意を新たにしていました。

20251108【HP用】本間一夫文化賞.jpg

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